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山の遊び 第2回【ボルダリングの世界】

  • 2010-03-29 (Mon) 16:49
  • 総合
山の遊び 第2回【ボルダリングの世界】

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 今回ご紹介するのは、3月21日に延岡市北方町比叡山で開催されました、『BACK TO THE FUTURE'85 比叡山生岩選手権2010』より、ボルダリングの世界をお届けします。
 当日は前日までの雷雨も強風もやみ、朝こそ黄砂で視界が悪かったものの、競技が始まる頃には、晴天の素晴らしい日となりました。

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 断崖絶壁を登るロッククライミングをイメージできても、ボルダリングをイメージできる人は少ないかもしれません。けれども、テレビ番組などでもそれを使ったアトラクションがあったり、近所にジムがあったりして、目にしている人は年々増えていっています。
 ボルダリングとは、フリークライミングの一種で、ロープの確保を必要とせず、己の力だけで高さ数メートルの大岩を登るものです。日本では若者を中心に、十万人を越える競技者がいるそうです。

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写真Ⅰ

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写真Ⅱ

 岩(ボルダー)を登るわけですが、同じ岩でもルートによってグレードがあります(写真Ⅰ参考)。自分のエントリーしたグレードに当てはまるものを登り、その課題をクリアした得点の累計ポイントを競います(写真Ⅱ参考)。「四悪」「浮世美人」「宝塚劇団」「チキンハート」、課題名は最初に踏破した人が決められるそうで、とてもユニークな名前がついています。

『BACK TO THE FUTURE'85 比叡山生岩選手権2010』スナップ写真

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大分より参戦

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玄関岩

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覚醒

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美しきフェィス

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双子岩

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還暦岩

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表彰式やら、くじ引きやら、オークションやら、最後までエンジョイ!

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総勢140名が参加。みんな、笑顔でしたー!

【感想それぞれ】

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主催者 山本一憲さん(33歳) 熊本市 ボルダリング歴10年
 今日は、みんな楽しそうで、本当に良かったです。昨年の秋ごろに仲間と企画して、地元の人に協力を得て、今大会を開催することができました。地権者の方が、ちょうど杉の伐採をはじめ、僕たちも苔むした岩を磨き、草を刈りました。こんなに、見晴らしがよくて、スケールの大きな岩がそろっているところは、全国的に見ても、珍しいことだと思います。
 これから、近隣のエリアも開拓しながら、このエリアと、ボルダリングをもっとポピュラーにして、この地域にも貢献していきたいと思っています。クライミング(ボルダリング)は怖いというイメージがあると思いますが、今は、安全性を重視していますので、皆さんにもぜひ、楽しんでほしいですね。

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スタッフ 服部一秀さん(59歳) 延岡市 ロッククライミング歴40年
 もうかれこれ40年近く比叡山で岩登りをしています。私たちは、ハーケンやボルトを使ってハンマーをまわしながら支点を作って岩壁を登っていくロッククライミングが主流でしたが、近年は、若物を中心にボルダリングが流行っていますね。比叡山は、昔からクライマーの聖地として有名でしたが、同じフィールドで、こうして若者たちと交流することができ、数十年ぶりにその頃の友人と出会えるなど、人と人との繋がりが本当に嬉しいです。

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城下義郎さん(28歳) 愛知県 ボルダリング歴7年
 今日は、愛知県から来ました。この大会のために帰ってきました。いつもは、ジムでトレーニングをしていますが、こんなにロケーションが良くて、大きなボルダーがたくさんあって、今日は楽しくて仕方がないです。岩を触ると登りたくなるし、やっている途中は、落ちたくないと必死です。それとは別に、誰かが登れる岩だったら、絶対自分も登ってやると思います。仲間と楽しめるのが魅力ですね。

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小島英樹さん(34歳) 麟太郎君(8歳) 福岡県 ボルダリング歴1年半
 英樹さん) 家にボルダリングの壁を作って、練習をしています。まだまだ、息子には負けません。久留米市から来たのですが、今日は天気もいいし、ロケーションも最高ですね。
 りんたろう君) 課題があって、それを登れると嬉しいし、登れないと悲しい。お父さんにも怒られる。

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武井あゆみさん(31歳) 熊本市 (写真右)
 育児ストレスの解消になります。普段はジムに通い、週末に近隣のエリアに登りに行きます。やっぱり、登れたときは、嬉しいですね。

沼田美香さん(33歳) 鹿児島県 (写真左)
 以前やっていて、子供を出産後にまた始めました。上手くいえないけど、パズル的要素があって、足の置き場所を一つ組み替えただけで、登れなかったところが登れることがあります。快感ですね。

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森田朱美さん(15歳) 福岡県 
 小学五年生の頃から、やっています。いつもは室内が多いけど、今日は外だったので怖かったけど、楽しかったです。

【ボルダリングの世界】

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ボルダリングシューズ

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携帯用クラッシュパッド 落下したときのために、下に敷くマットです。

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 大会を通して、初めてボルダリングの世界を覗かせていただきましたけれども、これはとても魅力的なスポーツです。岩を登る。ただそんな単純なことですけど、夢中になるのが分かるような気がします。逆さまになっても、ぶらさがっていられる。人間の能力はこんなこともできるのかと、とても驚きでした。指力、腕力、背筋力、脚力、柔軟性、どれをとっても素晴らしい働きをしていて、老若男女を問わずみんな楽しそうで、格好良かったです。
 それに、こんなに景色が美しく、たくさんの大きな岩が点在しているのも初めて見ました。五ヶ瀬町、高千穂町、日之影町、延岡市、県北地域は、どこにでも適しているエリアがあるそうですから、これはとても贅沢なことなのかもしれません。
 ボルダリングシューズ、滑り止めのチョーク、クラッシュバッド。準備するものもこれだけでよいのですから、本当に今日からでも始められますね。案外、身近なところにジムがあるかもしれませんよ!

今大会についてのお問い合わせは、主催者の山本一憲さんにメールで!namaiwa@livedoor.com

『BACK TO THE FUTURE'85 比叡山生岩選手権2010』http://blog.livedoor.jp/namaiwa/

(レポート 藤木哲朗)
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