- 2010-05-24 (Mon) 11:11
- 山の活動
山の活動 第6回【深角駅お花畑のチャリティーコンサート】
今回ご紹介するのは、五月十六日、日之影町深角駅上、山本栄治さん宅の花の広場で催されました、深角駅お花畑のチャリティーコンサートです。
今回のイベントは、赤十字の活動や、口蹄疫被害に見舞われている農家の方々への支援を目的に、主催者である山本栄治さんの企画・発案のもと有志により催されました。その収益は、赤十字協会宮崎支社に寄付されます。
山本さんは、花を緑肥にした有機的減農薬米づくりに取り組んでおられ、会場下の四枚の田には、ポピーをはじめ、ストロベリーキャンドル、矢車草、カスミソウなど、15種を越える花々が、今が盛りと咲き乱れております。
現在、宮崎県では、川南町を中心に家畜伝染病である口蹄疫が猛威をふるい、、181施設で疑似患畜が確認され、136,265頭を越える家畜(牛・豚)が殺処分対象となりました(5月22日現在)。今なお、感染は拡大中です。
5月18日には、宮崎県東国原知事により、「非常事態宣言」が発令され、不要不急の外出、イベント等の自粛をお願いしています。今回の、イベントは5月16日に催されました。
それでは、コンサートの様子を、スナップ写真を中心にお届けします。
今回ご紹介するのは、五月十六日、日之影町深角駅上、山本栄治さん宅の花の広場で催されました、深角駅お花畑のチャリティーコンサートです。
今回のイベントは、赤十字の活動や、口蹄疫被害に見舞われている農家の方々への支援を目的に、主催者である山本栄治さんの企画・発案のもと有志により催されました。その収益は、赤十字協会宮崎支社に寄付されます。
山本さんは、花を緑肥にした有機的減農薬米づくりに取り組んでおられ、会場下の四枚の田には、ポピーをはじめ、ストロベリーキャンドル、矢車草、カスミソウなど、15種を越える花々が、今が盛りと咲き乱れております。
現在、宮崎県では、川南町を中心に家畜伝染病である口蹄疫が猛威をふるい、、181施設で疑似患畜が確認され、136,265頭を越える家畜(牛・豚)が殺処分対象となりました(5月22日現在)。今なお、感染は拡大中です。
5月18日には、宮崎県東国原知事により、「非常事態宣言」が発令され、不要不急の外出、イベント等の自粛をお願いしています。今回の、イベントは5月16日に催されました。
それでは、コンサートの様子を、スナップ写真を中心にお届けします。
【深角駅お花畑のチャリティーコンサート】
主催者の山本栄治さん
日之影町、津隈一成町長御挨拶
力のこもった日本舞踊。
南米民族音楽デュオ「INTI」(インティ)
日之影の山々に響き渡ります。
早速、アンコールの声。会場は、盛り上がります。
甲斐昌代さん
日之影町の皆さん、本当に芸達者が多い!
工藤晃一郎夫妻の『大吹鉱山金(錫)吹唄』
日之影町、大吹山金で鉱夫たちが唄っていた『大吹鉱山金(錫)吹唄』。現在では、工藤晃一郎夫妻しか歌えない貴重な労働唄です。
『大吹鉱山金(錫)吹唄』
鋪の中から小鳥が出るが
鳥じゃござらぬヨー 金の神
床屋千軒 みな吹きたつりゃ
空を飛ぶ鳥 みな落つる
ふいごさすさす 居眠りなさる
金の湧くのを夢に見る
大吹き鉱山 金吹く庭に
夏の夜でさえ 霜が降る
霜じゃござらん 十七、八の
白髪娘を霜と見る
かむげ坂から日隠見れば
ごろの音する珍らしや
床屋船頭さんの赤顔よりも
色の小白い 手子がよい
好いて好きてよ 行くのが縁じゃ
親のやる先やヨー 無理な縁
あなた百まで わしゃ九十九まで
ともに白髪がはゆるまで
※ このほかにも数々の詞があります。
日之影町出身の漫画家、赤星たみこさんの環境学習講演。
ビニール袋を使わなくても…。
あら、まあ!風呂敷で素敵な袋ができます♪
会場の皆さんも、熱心にお勉強。
佐藤愛さん
音楽を聴きながら、木製ブランコで一休み。
美味しい、手作りオードブル。割り箸は杉の間伐材、皿はとうもろこしの搾りかすから作った土に戻る天然素材。エコです。
屋台は、日之影アイス。日の影でとれたフルーツをふんだんに使っています。
手作りコンニャクや、玉葱の販売。おばあちゃん、笑顔が素敵です。
尺八名人の平田武利さん。タイミングよく、小鳥がさえずり、風流です。
高千穂線各駅停車コンサートで歌い続ける井上ファミリーバンド。地元じゃ有名人です。
井上さんの歌声に、みなさん酔いしれます。
大満足のアンコールでした。
音楽を楽しんだ後は、おみやげに花束を!
楽しかった~!また呼んでください~!
さらに、山本さんが栽培したお米(花米)と、甲斐文人さんお手製の竹炭もおみやげに!
写真は、スタッフの千葉県出身の岡田さん。現在、日之影町で暮らしています。
【出演者、主催者からの感想のお言葉】
井上清春さん
今日は、自然の中で歌う喜びを最高に感じました。
山本さんの、深角駅を残したいという気持ちに賛同し、また、口蹄疫被害にあわれた農家のために、少しでもくじけないで、気持ちを強くもって頑張って欲しいという気持ちで歌いました。
北方町で暮らす82歳になる父が、牛を養うことを生きがいにしているので、口蹄疫で苦しんでいる農家の気持ちが痛いほど伝わってきます。一生懸命育て、努力してきたことが無になることに、何ともいいようがありません。
今まで各駅停車コンサートで、高千穂線の支援をしてきましたが、これからは、口蹄疫で被害に遭われた農家の方々のためにも、募金を集めていきたいと思います。
これからも、地道に歌うことを続けていくので、多くの人に、ぜひ昔使っていた懐かしいホームに来て、僕たちの音楽を楽しんでいただければいいなと思います。
山本さんと赤星さん。
赤星たみこさん
今は、仕事の関係で東京のほうで暮らしていますが、私の心のルーツは、日之影町です。ここで私は育ったから、今の私の活動があります。エコにしても、昔はみんな当たり前にやっていたことです。
最初東京に行ったときは、とてもショックでした。都会というキラキラした夢のような世界をイメージしていたのですが、ついてみると、臭くてゴミがたくさん。それまで、田舎はダサいと思っていましたが、そのとき初めて、日之影の素晴らしさを知りました。
今日は、インティの曲も山の風景にぴったりだったし、地元の方たちもとても芸達者な方が多くて、びっくりしました。しかも美味しい食事つきで、入場料千円。夜神楽などの伝統的な神様の祭りもありますが、今日のコンサートは、地元の人が熱心に地元を盛り上げる、新しい祭りのスタイルとなるのではないでしょうか?
私も、こんなに美しい自然の中で、講演をさせてもらって、そして皆さんがとても熱心に聴いてくださって、本当に嬉しかったです。
山本栄治さん
今日は、こんなにたくさんの方が集まってくれて、とても大満足です。今日集まった募金は、日本赤十字社協会宮崎県支社を通して、同協会や、口蹄疫被害に見舞われた農家の方に寄付させていただきます。
今日のコンサートは、演者の皆さんも、ボランティアで来てくれて、料理も近所の人や、森林セラピーガイドのみんなが手助けしてくれました。本当にありがたいことです。
花は、五月いっぱいまで見られて、入場料もいりませんから、誰でも自由に癒されに来てください。
深角駅を残す会を発足したのですが、春は桜や田んぼの花々、秋は紅葉。駅の周りにも花を植え、あずまやでお茶を飲める癒しの場をつくっていきたいと思っています。
これは、自分のライフワークとしてやっていくつもりです。残された深角駅を大切にしていきたいです。多くの人がここ来て、日頃のストレスを発散してもらって、楽しんでもらえれば何よりです。そうすれば、高千穂線の鉄道遺産、深角駅は残っていくと思います。
深角駅。山本さんをはじめ、地元のかたがたの草刈のボランティア作業により、大切に守られています。
(レポート 藤木哲朗)
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