- 2010-10-10 (Sun) 19:19
- 山の恵み
山の恵み 第3回【稲刈り】
今回は、高千穂町押方地区の興梠尊教さん(73歳)に稲刈りについて、同町在住の大賀浩司さん(35歳)と、学んできました。
大賀さんは、地元在住ではありますが、農業体験は今までに一度もありません。今回が、初挑戦となります。
バインダーで稲刈り。大賀浩司さん。
干台づくり。興梠さん(写真、左)と、大賀さん(右)。
高千穂町では、10月の初旬から晩秋にかけて稲刈りが行われます。この季節は、朝から夕方にかけてどの地区でも稲刈りに勤しむ農家の方の姿が見受けられます。
【今日の仕事】
① 稲刈り
② 竿ごしらえ
③ 稲の掛け干し
【① 稲刈り】
バインダーで稲刈りをします。バインダーの名前は、その名も「あきばれ」(三菱製)です。
稲刈りは、通常晴れた日にします。朝早くは、露で濡れているため、作業の効率性と、稲の乾燥を考え、この日は午前10時から開始しました。
田の縁から囲むように刈っていきます。田の縁をこちらでは、「クロ」と言います。
中山間地は、平地に比べて田の面積が小さく、形も不規則です。その土地にそった形になります。
バインダーでは、刈り取った稲を保持し、一定量集まると、ナイロンの紐でひとまとめにします。
興梠さん、迷うことなく、さっさと刈り取っていきます。
【大賀さんも、バインダーに挑戦】
興梠さんのレクチャーを受けます。
おそるおそる、作業開始。
バイクでツーリングが趣味の大賀さん、バインダーも上手に運転します。
とても、楽しそうです。「覚えが早い!」興梠さんからも、お褒めのお言葉。
【稲刈り鎌での、手刈り】
手前の窪みは、イノシシが荒らした後。
機械を入れたり向きを変えやすくするために、田の角は稲刈り鎌を使って、手刈りをします。また、暴風雨や獣が荒らし、倒伏した稲も手刈りをします。
稲を持つ手は、根元から15cmほど上を持ち、鎌で根元から一気に刈ります。
「街中のは、育ちが良いから二、三束。うちのは、山の上だから五束ぐらいでひとまとめ。」まとめながら、刈っていきます。
興梠さんが、バインダーで稲刈りをする間、大賀さんは倒れた稲を手刈り。
なかなか、上手いもんです。
【② 竿ごしらえ】
倉庫にある杉でつくった杭を林内運搬車に積み込みます。
竹の竿とともに、田へ運びます。
端は三本。田に突き立てます。
内は二本の杭、上に竹の竿を通します。
しっかりと、ナイロンの紐で固定します。
「風で飛ばされんように、しっかりと作っとかにゃいかん。へたくそに作ると、稲を掛けただけで倒れる」。見た目より、技術がいり、とても重要です。
稲を半分の量に分け、竿に掛けていきます。
束ねた稲を予め集めておくと、効率的です。
黙々と作業を進める、大賀さん。
とても初めてとは思えない手際の良さ。きれいに掛けていきます。
それでも、まだまだあります。
遠くの稲は、林内運搬車に乗せて運びました。大賀さん、大活躍。
一枚目の田を終了。
この日は、二枚の田、七畝を終わらせました。終了時刻が午後5時でした。
最後に、獣よけの電気牧柵のスイッチをオンにします。イノシシが入りませんように!
【感想】
【興梠尊教さん(73歳)】
今日は、ご苦労さん。作業は、あと十日ぐらいかかるので、いつでも手伝いに来ない。
【大賀浩司さん(35歳)】
今日は、ゆっくり眠れそうです。稲刈りの労働は大変で、これを奥さんと二人だけでしているのにはとても驚きました。米の一粒まで大切にしなければと思います。普段使っていない筋肉を使ったようで、手が痛いです。バインダーは、地面がぼこぼこしていたので、運転が難しかったです。林内運搬車など、乗り物好きな僕には、とても楽しかったです。ありがとうございました。
帰りは、バイクで。趣味は、ツーリングです。
【今日のこびる】
今朝、獲ってきたばかりの、スズメバチの幼虫。地元では蜂の子と言います。綿に入っている白い幼虫や、サナギは生でも食べられます。蒸して、なすびと砂糖醤油や味噌で、甘辛く煮て食べるのが一般的です。タンパク質が豊富に含まれています。私は食べましたが、大賀さんは、びびって食べませんでした。美味しかったです。
(レポート 藤木哲朗)
今回は、高千穂町押方地区の興梠尊教さん(73歳)に稲刈りについて、同町在住の大賀浩司さん(35歳)と、学んできました。
大賀さんは、地元在住ではありますが、農業体験は今までに一度もありません。今回が、初挑戦となります。
バインダーで稲刈り。大賀浩司さん。
干台づくり。興梠さん(写真、左)と、大賀さん(右)。
高千穂町では、10月の初旬から晩秋にかけて稲刈りが行われます。この季節は、朝から夕方にかけてどの地区でも稲刈りに勤しむ農家の方の姿が見受けられます。
【今日の仕事】
① 稲刈り
② 竿ごしらえ
③ 稲の掛け干し
【① 稲刈り】
バインダーで稲刈りをします。バインダーの名前は、その名も「あきばれ」(三菱製)です。
稲刈りは、通常晴れた日にします。朝早くは、露で濡れているため、作業の効率性と、稲の乾燥を考え、この日は午前10時から開始しました。
田の縁から囲むように刈っていきます。田の縁をこちらでは、「クロ」と言います。
中山間地は、平地に比べて田の面積が小さく、形も不規則です。その土地にそった形になります。
バインダーでは、刈り取った稲を保持し、一定量集まると、ナイロンの紐でひとまとめにします。
興梠さん、迷うことなく、さっさと刈り取っていきます。
【大賀さんも、バインダーに挑戦】
興梠さんのレクチャーを受けます。
おそるおそる、作業開始。
バイクでツーリングが趣味の大賀さん、バインダーも上手に運転します。
とても、楽しそうです。「覚えが早い!」興梠さんからも、お褒めのお言葉。
【稲刈り鎌での、手刈り】
手前の窪みは、イノシシが荒らした後。
機械を入れたり向きを変えやすくするために、田の角は稲刈り鎌を使って、手刈りをします。また、暴風雨や獣が荒らし、倒伏した稲も手刈りをします。
稲を持つ手は、根元から15cmほど上を持ち、鎌で根元から一気に刈ります。
「街中のは、育ちが良いから二、三束。うちのは、山の上だから五束ぐらいでひとまとめ。」まとめながら、刈っていきます。
興梠さんが、バインダーで稲刈りをする間、大賀さんは倒れた稲を手刈り。
なかなか、上手いもんです。
【② 竿ごしらえ】
倉庫にある杉でつくった杭を林内運搬車に積み込みます。
竹の竿とともに、田へ運びます。
端は三本。田に突き立てます。
内は二本の杭、上に竹の竿を通します。
しっかりと、ナイロンの紐で固定します。
「風で飛ばされんように、しっかりと作っとかにゃいかん。へたくそに作ると、稲を掛けただけで倒れる」。見た目より、技術がいり、とても重要です。
稲を半分の量に分け、竿に掛けていきます。
束ねた稲を予め集めておくと、効率的です。
黙々と作業を進める、大賀さん。
とても初めてとは思えない手際の良さ。きれいに掛けていきます。
それでも、まだまだあります。
遠くの稲は、林内運搬車に乗せて運びました。大賀さん、大活躍。
一枚目の田を終了。
この日は、二枚の田、七畝を終わらせました。終了時刻が午後5時でした。
最後に、獣よけの電気牧柵のスイッチをオンにします。イノシシが入りませんように!
【感想】
【興梠尊教さん(73歳)】
今日は、ご苦労さん。作業は、あと十日ぐらいかかるので、いつでも手伝いに来ない。
【大賀浩司さん(35歳)】
今日は、ゆっくり眠れそうです。稲刈りの労働は大変で、これを奥さんと二人だけでしているのにはとても驚きました。米の一粒まで大切にしなければと思います。普段使っていない筋肉を使ったようで、手が痛いです。バインダーは、地面がぼこぼこしていたので、運転が難しかったです。林内運搬車など、乗り物好きな僕には、とても楽しかったです。ありがとうございました。
帰りは、バイクで。趣味は、ツーリングです。
【今日のこびる】
今朝、獲ってきたばかりの、スズメバチの幼虫。地元では蜂の子と言います。綿に入っている白い幼虫や、サナギは生でも食べられます。蒸して、なすびと砂糖醤油や味噌で、甘辛く煮て食べるのが一般的です。タンパク質が豊富に含まれています。私は食べましたが、大賀さんは、びびって食べませんでした。美味しかったです。
(レポート 藤木哲朗)
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Comments:4
- のぞみ 2010-10-11 (Mon) 19:42
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おつかれさまでした♪
稲刈り、とても大変ですよね。
腰は大丈夫でしたか??
次のレポートも楽しみにしています♪ - kiroku 2010-10-11 (Mon) 22:19
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のぞみさん、ありがとうございます!
腰は大丈夫ですが、ちょっと足にきました。
でも、気持ちよかったです。
この時期だけは、毎年農家の方の手伝いを少ししています。案外、出来ることってありますよ♪ - タクロヲ 2010-10-13 (Wed) 08:19
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陸上部の後輩、頑張っちょるね♪帰ったら飲もうとお伝え下さい!
- kiroku 2010-10-20 (Wed) 21:07
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タクロヲさん、ありがとうございます!
大賀君に伝えておきますね、喜ぶはず!
ちょっと、酒癖よくないけど♪
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