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February 2010

果樹 第1回【キンカン】

果樹 第1回【キンカン】

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 今回は、高千穂町の農家、佐藤孝子さん(54歳)と、由紀さん(31歳)親子に、『キンカン』について学びました。
 調べてみて初めて知りましたが、宮崎県はキンカンの生産量が日本一で、全体の約六割を占めています。なかでも、生食用の完熟きんかん、糖度16度以上、直径2.8cm以上の大きさのものをを「たまたま」と称し、宮崎ブランドとして、全国に販売しています。
 
 高千穂町でも、一月下旬ごろから出回ります。他県の方は驚かれますが、こちらでは、生のままガブリと食べます。甘みがあって大変美味しいです。風邪予防、美容効果もあります。

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 佐藤家では、五年前から、キンカンの栽培に取り組み、孝子さんと、由紀さんがその全てを担います。一月下旬から、四月上旬までが収穫期となり、最盛期には、地元の農家のおばちゃんを一人雇い、三人体制で行なっています。

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 三棟のビニールハウスで、70本のキンカンの木を育てています。

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 温度管理が大切です。25℃が適温です。ビニールハウスの屋根は三重構造で、足元には、5℃以下になったら、自動的に温風が吹き込まれて膨らむ、ハウスの端から端まであるビニール袋のトンネルがあります。

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 ビニールハウスの中に入ると、まるでおとぎ話のような光景が広がっています。濃いオレンジ色に完熟したキンカンが、鮮やかに目に飛び込んできます。

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 キンカンは、ミカン科キンカン類。常緑低木。原産地は中国です。

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 収穫には、とても神経を使います。傷が一つ入るだけで、商品価値が下がってしまいます。ガサツだとできません。実の上部が青いと、まだ酸味が強く収穫には適しません。下部中心部にある点が黒くなると、「完熟」した合図となります。

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 花柄の部分(なり口)が、他の実を傷つけないように、しっかりとカットします。

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 収穫した実をいれる腰カゴには、毛布がひかれています。実を幾重にも重ねると、その重みで表面に凹みができてしまうので、注意しながら収穫します。

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 選別作業は、別の小部屋でします。サイズ別に、機械で選別した後、手作業で更に細かく分けます。このときに、傷や凹みも確認し、等級別に分けていきます。

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 選別表。サイズの他に、傷、凹み、色合い、糖度で等級が決められます。『たまたま』よりさらに高級なのが、『たまたまエクセレント』。糖度18以上、直径3.2センチ以上の最高級品です。1月18日に、宮崎市の宮崎中央卸売市場で行われた初せりでは、最高で1ケース(3キロA品3L)1万5000円(昨年比5000円安)の値が付きました。

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 佐藤家のキンカンの糖度は、20度以上あるそうです。甘くて、美味しくで、食感がよいので、すぐに次を口に入れてしまいます。

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 由紀さんが大好きな、『キンカンの甘露煮』。生食も美味しいけれど、一手間加えると、また違う美味しさと出会えます。

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 佐藤家から見える絶景と、佐藤家のそばにかかる『上岩戸大橋』。この景色を求めて訪れる観光客もいらっしゃいます。おみやげには、宮崎完熟キンカン『たまたま』『たまたまエクセレント』いいんじゃないでしょうか!

 ちょっと高くて手が出ないな~って方は、ここだけの話、美味しさはそのままの規格外商品が町内のおみやげ屋さんなどにも置いてあることがありますよ。
 嘘のような本当の話ですが、別のキンカン農家が、商品にならないキンカンを牛に与えていたら、牛が風邪をひかなくなったそうです。牛が風邪をひくのも驚きですが、あの大きな体の牛が風邪をひかなくなるとは、小さくても恐るべしです。キンカン♪

(レポート 藤木哲朗)
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