- 2011-03-24 (Thu) 15:55
- 山の活動
【福島原子力発電所事故 関連情報】
被ばくを最小限に抑えるための対策と、一般的な除染の方法
http://b.hatena.ne.jp/articles/201103/3073
文部科学省
http://www.mext.go.jp/
全国の放射能濃度
http://atmc.jp/
全国の水道水
http://atmc.jp/water/
全国の雨
http://atmc.jp/ame/
ドイツ気象庁の画像、放射性物質の拡散予報
3/22日(火)UTC00:00→日本時間(火)09:00
http://up3.viploader.net/news/src/vlnews031892.png
3/23日(水)UTC00:00→日本時間(水)09:00
http://up3.viploader.net/news/src/vlnews031893.png
フランスのIRSN(放射線防護原子力安全研究所)最新のセシウム137のシミュレーション
http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/irsn-meteo-france_19mars.aspx
【福島原子力発電所事故 動画情報】
3/17 緊急院内集会「福島原発の現状をどう見るか」
後藤政志さん(東芝・元原子炉格納容器設計者、工学博士)が 解説。(30分)
http://www.youtube.com/watch?v=etcASxPNzeU
「未来バンク」理事長・田中優さん 福島原子力発電所事故、放射能汚染、未来
http://www.ustream.tv/recorded/13373990?lang=ja_JP
大前研一さん 地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後
http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0
『内部被ばく』について、大阪大学名誉教授・野村大成氏(専門は放射線基礎医学)の文章を抜粋します。
抜粋 宮崎日日新聞(3/22日付)
識者評論『農産物放射能汚染』
大阪大学名誉教授 野村大成
-- 住民に問題になるのは、忘れた頃にやってくる、内部被曝の晩発影響(8割はがん)であり、その予防である。
特に、風に乗って遠くまで運ばれる放射能を帯びた降下物が呼吸や、やがては水、食物を介して体内に取り込まれて内部被ばくする。取り込まれた放射性物質の中には、特定の臓器に集中的に蓄積される元素があり、取り続ければ長期間にわたり放射線を浴びせる。
福島第一原発から約200km離れた東京などで検出されている放射線量は風向きや気候で大きく変わる。このまま放出が短期間に収まってくれれば、体内に取り込まれても、首都圏で健康に影響するとは考えにくい。
放射能の環境汚染を正確に測り、汚染地域を設定して対処することがすぐ課題になる。チェルノブイリ事故では風向き、降雨などの影響で100〜180キロ離れた所に高濃度汚染地域が現れた。今回、政府は住民を避難させておいて、周辺での農作物の調査が遅れたのではないか。
牛の原乳やホウレンソウから暫定基準値を超える放射性物質が検出されても「牛乳は1年間摂取し続けてもCTスキャン1回分程度」だから安全という政府の発表には異議を唱えたい。医療被ばくは健康へのメリットが多いから、規制が除外されているのであって、安全といっているのでない。しかも、CT検査はエックス線の外部被ばくで、これくらいの線量で発がんの心配はまずない。
これに対し、食物は内部被ばくを起こす。住民、なかでも子どもに問題なのはヨウ素131だ。ヨウ素は甲状腺に集まり、ベータ線を出す。半減期が8日と短くても、成長期にある子どもには、取り続ければ危険性が無視できない。
チェルノブイリ事故では10代後半の被ばくでも、事故15年後に甲状腺がんがピークに達し、通常の10倍を超えた。放射能で汚染した牧草を食べた牛の乳を介してヨウ素が子どもの甲状腺に集中した。それに加え、ヨウ素欠乏地域であったため、甲状腺に放射性ヨウ素がより多く取り込まれ、甲状腺の大量被ばくとなり、がんを起こした。
今回は、放射性ヨウ素の値はチェルノブイリよりはるかに低いが、注意は必要である。
セシウムは半減期が30年と長く、全身の筋肉に均等に取り込まれるが、排泄されやすい。予防の観点から、暫定基準値を超えた農作物の移動・摂取は厳しく制限しなければならないことは、放射線障害の歴史が物語っている。
風評被害を避けるためにも、政府は土壌や作物を含め、正確な測定値と説明を速やかに示すべきだ。未曾有の大地震津波の被災地を襲った重大な原発事故は一刻も早く終息させ、これ以上の放射性物質の放出を抑えるよう切望する。-- (抜粋終わり)
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